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■一般無料/健康基礎講座「酸化と抗酸化」

・酸化のしくみ

・体の酸化は○○にもダメージを与える

・知らない売りに○○○で酸化している



人間は常に酸素を必要としていて、それ無しには生きることは出来ません。

体に取り込まれた酸素はエネルギー源となり、生命活動を支えています。

一方で、老化にも酸素が関わっています。


●酸化のしくみ


酸化とは、物質に酸素が化合する反応のことを意味しています。

火が燃える、エネルギーを作る、鉄がさびる、生物が老いる、植物がしおれて枯れる

これらは全て酸化反応によって起きる現象です。

酸素があるからこそ生物は生きていられますが、呼吸する時にも活性酸素は発生します。

活性酸素は多くの病氣の要因となる物質で、酸素の1000~1万倍も強い酸化力を持っています。

酸化ストレスにさらされ続けると、体内で細胞の酸化が始まり、細胞が弱くなります。

さらに老化が促進されて、認知症、動脈硬化、がん、脳梗塞、糖尿病など病氣にかかってしまいます。

酸化ストレス社会では、体内でフリーラジカルもたくさん発生しています。 フリーラジカルは対になっていない電子(不対電子)を持っていて、非常に反応しやすい原子や分子のことです。

通常、分子の中の電子は2つで対になって安定していますが、 電子が足りないフリーラジカルはとても不安定な状態なので、暴れまわって 他の分子や原子から強引に電子を奪い、安定しようとします。

活性酸素とフリーラジカルは混同されやすいですが、 活性酸素には不耐電子を持つものと、そうでないものがあります。

活性酸素の中で最も毒性が強いヒドロキシラジカルとスーパーオキシドは 不対電子を持っているので、フリーラジカルでもあります。

一方、過酸化水素と一重項酸素は不対電子を持たない活性酸素です。

活性酸素もフリーラジカルも不安定なために激しく動き回って反応しやすい点は同じです。 どちらも体内で酸化して細胞を傷つけます。


●酸化のダメージを受けやすい海馬


記憶を司る海馬は、脳の中でも最も酸化しやすい部分です。

そのため老化するのも早く、加齢によって海馬で新しく生まれる神経細胞の数が激減していきます。

年をとると、昔のことはよく覚えているのに、最近のことはなかなか思い出せなくなるのも 海馬が老化しているサインです。

それから抗がん剤も、海馬に大きなダメージを与えてしまいます。

抗がん剤は、がん細胞も元氣な細胞も見境なく攻撃します。 海馬の神経細胞も例外なく攻撃を受けますので、細胞の分裂が止まってしまいます。

抗がん剤の副作用で頭髪が抜けるのは、毛根細胞の分裂が出来なくなるためですが、 それと同じように海馬の神経細胞も分裂出来なくなると、記憶力が減退してしまいます。

現代は2人に1人以上ががんになると言われており、今後もさらに増え続けます。 短期間で脳も全身も破壊してしまう抗がん剤の毒性は本当に強いという事が分かります。

また、がんなど重篤な病氣に至る前から海馬は老化しています。

動脈硬化によって脳の血流は低下します。 血液を通して酸素や営養の供給が滞ると、その打撃を真っ先に受けるのは海馬です。

海馬は脳の最も奥に位置していて、構造上血液が届きにくいのです。

加齢によって脳の血流が低下すると書きましたが、その程度は個人差が大きく、 高血圧、高脂血症、糖尿病、メタボなど生活習慣病を持っている人や、日頃から頭を使わない人、 運動不足の人に脳の血流低下が起きやすいです。


●電磁波も細胞を傷つけている


現代生活の中で、目に見えないけれど盛んに飛び交っている電磁波も、酸化ストレスになります。

電磁波のエネルギーは活性酸素と同様に、生体の分子から電子を奪ってしまいます。 つまり、電磁波を浴びると体が酸化するという事です。

スマホ、パソコンやタブレットなど、現代はとても便利なものに囲まれていますが、 電磁波と隣り合わせという事を忘れてはなりません。

使用時間を制限したり、使用しないときは体から遠くへ離すなど十分な注意が必要です。

人間は外界から五感を通して情報をキャッチすると、全身の神経細胞と脳が それを知覚して適切に処理し、行動をコントロールします。

例えば、「街中で知人を偶然見つけ、近くまで歩み寄って挨拶をする」という行動を例に挙げてみます。

まず、知人がいる事を脳が知覚して、次に近くまで移動しようと歩き出します。

この時、脳のコントロール指令は瞬時に体の各部位の神経細胞へ伝達されます。

指令が伝達される時は、微弱な電気信号が流れて情報が伝わります。

いないで飛び交う電気信号は、外部から飛んでくる電磁波の被害を受けています。 自律神経のバランスを崩したり、頭痛、耳鳴りなど神経系の症状も表れます。


●抗酸化成分


体には活性酸素の害を抑える抗酸化作用もあります。

抗酸化物質の働きは主に次の3点です。

①活性酸素の発生を抑える ②活性酸素を除去する ②活性酸素によって傷ついた組織を修復する

活性酸素は非常に不安定ですが、そこへ電子を与えると安定して無害化されます。 このように抗酸化物質は活性酸素を除去しているのです。

体内には抗酸化作用のある酵素もありますが、年齢と共にその数は減少していきます。

抗酸化の働きを高めるために、次のことに氣をつけましょう。

まず食事は玄米菜食にして、野菜や豆類、味噌や醤油、納豆などの発酵食品をしっかり食べましょう。 そしてパンや小麦製品、加工品、ジャンクフード、動物性脂肪のように酸化しやすいものは控えましょう。

睡眠をしっかり取ることも重要です。 睡眠中に分泌されるメラトニンは非常に抗酸化力が強く、 日中の活動で発生した活性酸素を眠っている間に消してくれます。

また、運動不足は活性酸素を溜め込んでてしまいます。 適度な運動(歩くなどの有酸素運動)をすると、体内の活性酸素が減少します。

また、セロトニンがたくさん分泌されます。セロトニンはホルモンのメラトニンの材料になりますので、 日中によく活動すると、良い睡眠につながります。

人間は酸素を呼吸で取り込み、体内でエネルギーを作り出します。 エネルギーを作り出すのも酸化反応の1つで、その際に微量の活性酸素が発生します。

生きている限り、活性酸素は毎日体内で発生しています。

体には活性酸素を消去する抗酸化システムが備わっていますが、 それを上回るほどの酸化にさらされると、老化の促進や病氣を引き起こします。

現代は普通に暮らしているだけで、酸化ストレスをたくさん受けますので、 活性酸素を発生する原因を取り除いたり避けること、 活性酸素の発生やその被害を抑える食習慣や生活習慣を続けることがとても大切です。



山本和佳



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